ポーランドのドイツ国境からボレスワビェツに続く道沿いには、たくさんの陶器メーカーが建ち並びます。『セラミカ・アルティスティッチナ』社は、この地を代表する陶器メーカーのひとつ。
色んな柄や形があって、見ているだけで楽しくなってしまう陶器なんです。
食べることは毎日のことだから、こういうところに愛せるものを加えると生活が楽しくなります。
すべてがハンドメイド
これ、全部ハンドメイドなんです。
ボレスワビェツ近郊に採掘される陶土を使って、石膏型から形を成型します。
成型されたものは手作業で表面を滑らかにしたり、取手をつけたりしているそうで、ひとつひとつが職人の手作業で進められていきます。
だから、よく見ると全部すこしずつ違うんですよね。
絵付けはシンプルなものなら20~30分、複雑なものでは数時間かかるそうで・・・ちょっと気が遠くなります(笑)。
強くて欠けにくい陶器
ボレスワビェツ近郊で採掘される陶土は、自然採掘による天然陶土によって作られています。
ボレスワビェツ陶器の素地は、クリーム色で少々灰がかっている乳白色。
これは土の成分上、鉄分の量が一般に磁器と呼ばれているものよりも多いからなんだそうです。
そして、この天然陶土はカオリンという鉱物を豊富に含んでいて、カオリンを含む粘土は高温(1200~1300℃)で焼き上げることによって白色化し、熱に強く丈夫になるそうです。
ガラス質を多く含んでいるため、焼きあがりは固く引き締まり、吸水性の少ない丈夫な食器に仕上がります。
そのため、『セラミカ』の食器はオーブン、電子レンジ、食洗機にも安心して使える、日常使いのテーブルウエアなのです。やはり丈夫で色々使えて便利なほうがいいに決まってますよね!
いろいろな柄
ドヌーブ
ボレスワビェツ陶器の代表柄である、ピーコック・アイ(クジャクの羽根)モチーフの絵柄。
ドヌーブコレクションはボレスワビェツセラミックミュージアムに永久コレクションとして常設展示されています。
サフラン
自然の明るさを感じる黄色と、セラミカの基本色である藍色の小花模様のサフラン。
ポップな組合せが食卓を華やかに飾るデザインです。デザイナーの“テレサ リアーナ”は数多くの素敵なパターンをデザインしており、日本でも人気があります。
ジィカ
イヌバラ(ワイルドローズ)の赤い木の実をデザインした『ジィカ』シリーズ。
セラミカの中でも綺麗な赤を配色したシリーズは2013年に発表されたシリーズ。セラミカの乳白色に映えるデザインは料理とのマッチも良く、特にデザートに良く合います。
色々な形
豊富なフォルムが特徴的なセラミカの器。
グラタンなどのオーブン料理にも最適!
最近は、和食器ならではの長角皿や小皿なども豊富になりました。
部屋の片隅に飾りたくなるちょっとした花瓶や、小物入れとしてなど、日常の様々なシーンを楽しくしてくれます。
これで食べる食事は楽しくなります。
少しずつ集めたい陶器。